エクセルの財務関数 - 目標額に達するまでに必要な期間
こんにちは。
以前、投資したお金が複利効果で2倍になるまでの期間を簡単に求めることができる「72の法則」についてまとめました。ですが、エクセルの関数を使えば、2倍だけでなく、どのような額になるまでの時間でも簡単に求めることができます。今回は、投資したお金が期待する額になるまでの期間を求めることができる関数についてまとめます。
72の法則
「72の法則」で、投資したお金が2倍になるまでの期間を簡単に計算できます。
例えば、100万円を年利6% で運用できるとすると、72 ÷ 6 = 12なので、約12年で倍の200万円になります。
逆に、100万円を9年で倍の200万円にするには、72 ÷ 9 = 8なので、年利8%で運用する必要があります。
投資したお金が目標額になるまで期間
「72の法則」で投資したお金が2倍になるまでの期間を計算できるのですが、エクセルの PDURATION関数(Period DURATION)を使えば、投資したお金が任意の目標額になるまでの期間を計算することができます。引数は、利率、最初の投資額(元本)、目標額、です。
例えば、100万円を年利6% で運用できるとすると、200万円になるのは、
PDURATION(6%,1000000,2000000) = 11.90年
です。
また、100万円を年利6% で運用できるとすると、150万円になるのは、
PDURATION(6%,1000000,1500000) = 6.96年
です。
さらに、PDURATION関数で計算できるのは一括投資の場合だけですが、NPER関数を使えば、つみたて投資の場合や、一括投資とつみたて投資を組み合わせた場合も計算できます。NPER関数の詳細は、エクセルの財務関数の概要や、つみたて投資の計画立案を参照してください。
投資したお金を目標額にするための利率
「72の法則」で投資したお金が2倍になるまでの利率を計算できるのですが、エクセルの RRI関数(Relevant Rate of Interest)で、投資したお金を任意の目標額にするための利率を計算することができます。引数は、期間、最初の投資額(元本)、目標額、です。
例えば、100万円を9年で200万円にするために必要な利率は、
RRI(9,1000000,2000000) = 8.01%
です。
また、100万円を9年で150万円にするために必要な利率は、
RRI(9,1000000,1500000) = 4.61%
です。
さらに、RRI関数で計算できるのは一括投資の場合だけですが、RATE関数を使えば、つみたて投資の場合や、一括投資とつみたて投資を組み合わせた場合も計算できます。RATE関数の詳細は、エクセルの財務関数の概要や、つみたて投資の計画立案を参照してください。
まとめ
今回は、一括投資したお金が目標額に達するまでの期間や必要な利率を、「72の法則」よりもフレキシブルな条件で計算できる PDURATION関数と RRI関数についてまとめました。
ですが、エクセルの財務関数の概要やつみたて投資の計画立案で紹介した RATE関数や NPER関数を使えば、一括投資だけでなくつみたて投資の場合でも計算できるので、RATE関数や NPER関数を使う方がより良いと思います。