ゆるく気長に投資生活

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エクセルの財務関数-リボルビング払い

 こんにちは。

 前回は、住宅ローンの返済計画を立案する場合を例にして、エクセルの財務関数の具体的な使い方をまとめました。今回は、リボルビング払いを例にして、エクセルの財務関数の具体的な使い方をまとめます。

 

期末払いのリボルビング払いの例

条件

 以下の条件のリボルビング払いを例に考えます。

  • リボルビング払い金利手数料 20%
  • 支払いを3期行う
  • 毎期の支払額は定額方式で10万円
  • 最初に、30万円の買い物をする
  • 3期支払った後の支払残高は15万4400円
  • 支払日は期末(その期分の金利手数料が付いた後に支払う)

 

将来価値の推移

 支払日が期末の場合と期首の場合の違いを分かりやすくするために、一つの期における金利手数料分と支払分を分けてグラフにしてみます。

f:id:iGoMtwalk:20210430030004p:plain

 

エクセルの財務関数の引数

 収支は、手持ちのお金が減るとマイナス、増えるとプラスと考えます。

 リボルビング払いで購入するとクレジットカード会社が支払いを行うので、クレジットカード会社からお金を借りて購入した形となり、手持ちのすぐに使えるお金が減ることはありません。したがって、リボルビング払いによる購入はプラスと考えます。

f:id:iGoMtwalk:20210430030030p:plain

 クレジットカード会社に支払を行うと、手持ちのすぐに使えるお金が減るので、クレジットカード会社への支払(返済)はマイナスと考えます。

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 したがって、今回の条件をエクセルの財務関数を使う場合に当てはめると以下の表になります。

f:id:iGoMtwalk:20210430030110p:plain

 

エクセルの財務関数の計算式

 エクセルの財務関数を使って、今回の条件を計算してみます。

金利手数料

 リボルビング払いで30万円の品を購入し、期末払いで3期間10万円ずつ支払いを行って、支払残高が15万4400円になる場合の金利手数料はどれだけか?

 RATE = RATE(nper, pmt, pv, fv, type, guess)

 利率 = RATE(期間, 定期支払額, 現在価値, 将来価値, 支払期日, 推定値)

なので

 RATE(3,-100000,300000,-154400,0) = 20%

 

回数

 金利手数料20%のリボルビング払いで30万円の品を購入し、期末払いで10万円ずつ支払いを行って、支払残高が15万4400円になる場合の支払回数は何回か?

 Number of PERiods = NPER(rate,pmt,pv,fv,type)

 期間 = NPER(利率,定期支払額,現在価値,将来価値,支払期日)

なので

 NPER(20%,-100000,300000,-154400,0) = 3

 

支払額

 金利手数料20%のリボルビング払いで30万円の品を購入し、期末払いで3期間支払いを行って、支払残高が15万4400円になる場合の毎月の支払額はいくらか?

 PayMenTs = PMT(rate, nper, pv, fv, type)

 定期支払額 = PMT(利率, 期間, 現在価値, 将来価値, 支払期日)

なので

 PMT(20%,3,300000,-154400,0)  = -100,000

 

最初の購入額

 金利手数料20%のリボルビング払いで、期末払いで3期間10万円ずつ支払いを行って、支払残高が15万4400円になる場合、いくらの品を購入できるか?

 Present Value = PV(rate, nper, pmt, fv, type)

 現在価値 = PV(利率, 期間, 定期支払額, 将来価値, 支払期日)

なので

 PV(20%,3,-100000,-154400,0) = 300,000

 

支払残高

 金利手数料20%のリボルビング払いで30万円の品を購入し、期末払いで3期間10万円ずつ支払いを行うと、支払残高はいくらになるか?

 Future Value = FV(rate,nper,pmt,pv,type)

 将来価値 = FV(利率,期間内支払回数,定期支払額,現在価値,支払期日)

なので

 FV(20%,3,-100000,300000,0) = -154,400

 

期首払いのリボルビング払いの例

条件

 以下の条件のリボルビング払いを例に考えます。

  • リボルビング払い金利手数料 20%
  • 支払いを3期行う
  • 毎期の支払額は定額方式で10万円
  • 最初に、30万円の買い物をする
  • 3期支払った後の支払残高は8万1600円
  • 支払日は期首(その期分を支払った後に金利手数料が付く)

 

将来価値の推移

 支払日が期末の場合と期首の場合の違いを分かりやすくするために、一つの期における金利手数料分と支払分を分けてグラフにしてみます。

f:id:iGoMtwalk:20210430030152p:plain

 

エクセルの財務関数の引数

 今回の条件をエクセルの財務関数を使う場合に当てはめると下の表になります。

f:id:iGoMtwalk:20210430030213p:plain

 

エクセルの財務関数の計算式

 エクセルの財務関数を使って、今回の条件を計算してみます。

金利手数料

 リボルビング払いで30万円の品を購入し、期首払いで3期間10万円ずつ支払いを行って、支払残高が8万1600円になる場合の金利手数料はどれだけか?

 RATE = RATE(nper, pmt, pv, fv, type, guess)

 利率 = RATE(期間, 定期支払額, 現在価値, 将来価値, 支払期日, 推定値)

なので

 RATE(3,-100000,300000,-81600,1) = 20%

 

回数

 金利手数料20%のリボルビング払いで30万円の品を購入し、期首払いで10万円ずつ支払いを行って、支払残高が8万1600円になる場合の支払回数は何回か?

 Number of PERiods = NPER(rate,pmt,pv,fv,type)

 期間 = NPER(利率,定期支払額,現在価値,将来価値,支払期日)

なので

 NPER(20%,-100000,300000,-81600,1) = 3

 

支払額

 金利手数料20%のリボルビング払いで30万円の品を購入し、期首払いで3期間支払いを行って、支払残高が8万1600円になる場合の毎月の支払額はいくらか?

 PayMenTs = PMT(rate, nper, pv, fv, type)

 定期支払額 = PMT(利率, 期間, 現在価値, 将来価値, 支払期日)

なので

 PMT(20%,3,300000,-81600,1)  = -100,000

 

最初の購入額

 金利手数料20%のリボルビング払いで購入し、期首払いで3期間10万円ずつ支払いを行って、支払残高が8万1600円になる場合、いくらの品を購入できるか?

 Present Value = PV(rate, nper, pmt, fv, type)

 現在価値 = PV(利率, 期間, 定期支払額, 将来価値, 支払期日)

なので

 PV(20%,3,-100000,-81600,1) = 300,000

 

支払い残高

 金利手数料20%のリボルビング払いで30万円の品を購入し、期首払いで3期間10万円ずつ支払いを行うと、支払残高はいくらになるか?

 Future Value = FV(rate,nper,pmt,pv,type)

 将来価値 = FV(利率,期間内支払回数,定期支払額,現在価値,支払期日)

なので

 FV(20%,3,-100000,300000,1) = -81,600

 

 今回は、リボルビング払いを例にして、エクセルの財務関数の具体的な使い方をまとめました。

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