72の法則と80の法則
前回、投資信託の基準価額は、リーマンショック後これまでの10年間で見ると、複利で増えていくとみなしても大間違いではない(ミクロ的にみると恐ろしく変動していますが...)ことを考察しました。
今後どうなるかは誰にもわかりませんが、資産形成の計画を立てるときはそんなことも言っていられないので、これまで10年間の実績をベースにマージンを加えて考えるべきだと思います。
ということで、今回は、資産形成の計画立案の時に役に立つ有名な「72の法則」と、私が考えた「80の法則」について記します。
- 72の法則・・・100万円を一括投資して、年利8%で運用できたとすると、9年(=72÷8)で2倍の200万円になる
- 80の法則・・・年10万円ずつつみたて投資して、年利8%で運用できたとすると、10年(=80÷8)で1.5倍の150万円になる
「72の法則」は、一括投資したお金が、何年で倍になるかを簡単に計算する方法です。72を年利で割った値が、倍になるまでの年数になります。
12%:約6年で倍
10%:約7年で倍
8%:約9年で倍
6%:約12年で倍
4%:約18年で倍
ですが、投資信託は、多くの方が長期間つみたてでコツコツと投資していくスタイルをとると思います。つみたて投資では、「72の法則」は使えません。そこで、つみたて投資に対応した計算方法を考えました。
「80の法則」は、つみたて投資したお金が、何年で1.5倍になるかを簡単に計算する方法です。80を年利で割った値が、1.5倍になるまでの年数になります。
つみたてNISAの最大額である年間40万円を毎月33333円ずつ積み立てた場合の評価額の推移をグラフにしてみました。、
12%:約7年で1.5倍
10%:約8年で1.5倍
8%:約10年で1.5倍
6%:約13年で1.5倍
4%:約20年で1.5倍
「72の法則」と「80の法則」を使って、資産形成計画を立ててください。