投資計画に便利な係数 – 減債基金係数
こんにちは。
投資計画を考えるときに便利な6つの係数についてまとめています。前回は、毎年ある額をある期間(年金形式で)つみたて運用したらいくらになる(終価)か、をまとめました。今回は、逆に、毎年ある額をある期間つみたて運用して目標額に到達させるためには、毎年いくらつみたてればよいか、を求める減債基金係数についてまとめます。
最初に、つみたて投資のイメージ図を示します。
減債基金係数を使えば、毎年ある額をある期間つみたて運用して目標額に到達させるためには、毎年いくらつみたてればよいか、を求めることができます。
減債基金係数と言う名称がわかりにくいのですが、「減債基金」とは、国や会社が満期日に国債や社債の保有者に額面金額を払い戻すためにつみたてる額のことです。国債や社債の額面金額を満期日に払い戻すためにつみたて投資を行うのと同様に、つみたて投資を行ってある期間で目標額に到達させるための積立額を求めるのが目的であるため、減債基金係数と言う名称が使われています。
減債基金係数は、以下の式で求めることができます。
投資計画を考える際は、減債基金係数の一覧表があると便利です。
使い方の例
20年後に2000万円を用意するために、年利4%で運用できるとしたら、毎年いくらつみたてればよいか?
減債基金係数表から、運用期間20年・年利4%の減債基金係数は 0.0336 なので、
2000万円 × 0.0336 = 67万円
年利4%でつみたて運用して、20年間で2000万円を用意するためには、毎年67万円ずつつみたてる必要があります。
ここまで、一括投資やつみたて投資による資産形成についてまとめてきましたが、次回は、運用しながら資産を取り崩していく出口戦略を考える際に便利な係数についてまとめます。