つみたて投資の期待額の求め方
こんにちは。
前回は、年利に相当する月利などの求め方についてまとめました。今回は、つみたて投資の場合の、期待額の求め方についてまとめます。
年利で計算する方法
つみたて投資の場合の期待額は、年金終価係数を使って計算することができます。
年末につみたてる場合の計算式を下に示します。つみたて額を翌年から運用する場合の式です。
期間は、積み立てを行う年数です。20年間つみたてを行うのなら、期間を20にします。
次に、年初につみたてる場合の計算式を下に示します。つみたてた額をその年に運用する場合の式です。
期間は、積み立てを行う年数です。20年間つみたてを行うのなら、期間を20にします。
月利で計算する方法
つみたてNISAやDC(企業型確定拠出年金)、iDeCo(個人型確定拠出年金)などは、毎月一定額をつみたてるのが一般的なので、できれば、月単位で期待額を求めたくなります。
毎月つみたてた場合の月単位での期待額は、年金終価係数の計算式で、年利を月利にして、期間を年単位から月単位にすれば計算することがきます。
まず、年利から月利を計算する式は、
です。キリのいい年利に対する月利をまとめた一覧表は下になります。
年利に相当する月利の求め方の詳細は、年利に相当する月利の求め方を参照してください。
月末につみたてを行う場合
月末につみたてる場合の期待額は、下の式で計算できます。
期間は、積み立てを行う月数です。20年間、すなわち240か月つみたてを行うのなら、期間を240にします。
毎月末日に1万円ずつ積み立てる場合の期待額をグラフにしてみます。
グラフを見てわかるように、つみたて投資で明らかに利益が見えてくるのは、積み立て開始から15年くらいたってからです。その後は、雪だるま式に増えていくことが期待できます。
月末につみたてを行う場合
月末につみたてをおこなう場合の期待額は、下の式で計算できます。
毎月初日に1万円ずつ積み立てる場合の期待額をグラフにしてみます。
月初につみたてを行う場合と同様に、つみたて投資で明らかに利益が見えてくるのは、積み立て開始から15年くらいたってからです。その後は、雪だるま式に増えていくことが期待できます。
まとめ
就職してすぐにDCやiDeCoなどでつみたて投資を始めると、定年まで40年ほど、つみたて投資を続けることができます。40年間、平均年利6%で運用できたとすると、40年後の期待額はつみたてた元金の4倍になります。例えば、毎月1万円ずつ40年間にわたって平均年利6%で運用しながらつみたてを続けると、つみたてた元金480万円に対して期待額は1908万円です。
始めてすぐは効果を実感しづらいつみたて投資ですが、時間を味方につけて、複利効果で大きな成果を得たいものです。