コロナショックの状況 2020/6/7
今週も、コロナショックで基準価額がどう動いているか、確認します。
まずは、株式です。
日本株式に続いて、先進国株式、新興国株式も急回復しています。コロナショックで暴落する直前2月21日の基準価額に対して、日本株式は97%、先進国株式は89%、新興国株式は88%まで回復しました。。
他の指数も併せて、地域別に見てみます。まずは、先進国です。
先進国債券は2月21日の基準価額に対して、ほんのわずかですが上昇しています。先進国REITも急回復しているのですが、2月21日の基準価額の77%でしかありません。
次に、日本です。
日本債券は非常に安定しているのですが、2月21日の基準価額に対してわずかながら下落しています。日本REITは緩やかに回復しているのですが、先進国REITと同様に2月21日の基準価額の77%しかありません。
最後に、新興国です。
先進国債券と日本債券は安定していたのですが、新興国債券は大きく下げています。それでも新興国株式と同様に、3月24日に底を打ってから上昇基調に入っており、2月21日の94%まで回復してきました。
次に、リーマンショックやSARSの際の動きを参考に、鳥の目で俯瞰して、今後の値動きを考えてみます。まずは、先進国株式です。
2月25日から3月25日まで1か月間、リーマンショックの際とほぼ同じようにⒶのラインで急激に下げた後、底値となった3月25日から4月10日まで、Ⓑのラインで急回復しました。4月10日以降はⒸのラインに沿って緩やかに回復していたのですが、5月末から回復のスピードが速まり、今回と同様にウィルスによる暴落だったSARSの際の回復のラインⒹに乗ったように見えます。
次に、日本株式です。
2月25日から3月19日まで約1か月間、リーマンショックの際とほぼ同じようにⒶのラインで急激に下げた後、底値となった3月19日から4月10日まで、Ⓑのラインで急回復しました。4月10日以降はⒸのラインに沿って緩やかに回復していたのですが、5月25日の週からSARSの回復のラインⒹを超える急回復始まりました。
次に、基準価額の下落を、購入口数の推移としてみてみます。まずは、先進国株式です。
2月25日からバーゲンセールが開催され、直近でも、10%増し以上の口数を購入できています。
仮に、今年の始めから一定額の積み立てを始めたと仮定すると、コロナショックが発生しなかった場合と比べて、約20%多く購入できたことになります。
次に、日本株式です。
日本株式も、2月25日からバーゲンセールが続いていたのですが、そろそろバーゲン終了となりそうです。
仮に、今年の始めから一定額の積み立てを始めたと仮定すると、コロナショックが発生しなかった場合と比べて、10%多く購入できたことになります。
先進国株式と日本株式の購入口数の動きを見ると、基準価額がいったん落ち込んで元の価額に戻った場合、落ち込みが激しいほうが口数累計が大きくなり得をするのが、積立投資の面白いところだと思います。