コロナショックの状況 2020/6/13
今週も、コロナショックで基準価額がどう動いているか、確認します。
株式は、5月末から順調に上昇していたのですが、先週末、大きく下落しました。
下落幅が大きいのは先進国株式ですが、新興国株式や日本株式もかなり下落しています。
他の指数も併せて、地域別に見てみます。まずは、先進国です。
先程のグラフにあったように、株式の中では先進国株式が一番大きく下げたのですが、先進国REITはそれ以上に下げました。先進国REITは、先週初めは、2月21日の80%まで戻していたのですが、一気に70%程度まで落ちてしまいました。先進国債券も、わずかですが下げました。
次に、日本です。
日本株式や日本REITも、先進国株式や先進国REITに引きずられるように下げました。ですが、下げ幅はそれほど大きくはありません。日本債券は非常に安定しているのですが、3月11日以降わずかながら下落傾向が続いています。
最後に、新興国です。
新興国株式や新興国債券も、先進国株式や先進国REITに引きずられるように下げました。ですが、下げ幅は、先進国ほど大きくはありません。
次に、リーマンショックやSARSの際の動きを参考に、鳥の目で俯瞰して、今後の値動きを考えてみます。
まずは、先進国株式です。
2月25日から3月25日まで1か月間、リーマンショックの際とほぼ同じようにⒶのラインで急激に下げた後、底値となった3月25日から4月10日まで、Ⓑのラインで急回復しました。4月10日以降はⒸのラインに沿って緩やかに回復していたのですが、5月末から回復のスピードが速まり、今回と同様にウィルスによる暴落だったSARSの際の回復のラインⒹに乗ったように見えます。先週末の暴落も、早急に戻りすぎた基準価額がSARSの際の回復ラインⒹに戻ろうとしているだけと言えるかもしれません。
6月15日の週の初めにある程度上昇するなら、SARSの際の回復のラインⒹに乗っているように見えます。この推定が当たっているなら、8月末頃にコロナショック前の基準価額に戻ることになります。
次に、日本株式です。
2月25日から3月19日まで約1か月間、リーマンショックの際とほぼ同じようにⒶのラインで急激に下げた後、底値となった3月19日から4月10日まで、Ⓑのラインで急回復しました。4月10日以降はⒸのラインに沿って緩やかに回復していたのですが、5月25日の週から急回復し先週大きく下げました。
先進国株式と同様に、日本株式もSARSの際の回復ラインⒹの傾きで回復すると考えるなら、5月末から早急に戻りすぎた基準価額がⒹのラインに戻ろうとしているように見えます。この推定が当たっているなら、7月半ばにコロナショック前の基準価額に戻ると期待できます。
次に、基準価額の下落を、購入口数の推移としてみてみます。
まずは、先進国株式です。
2月25日からバーゲンセールが開催され、直近でも、10%増し以上の口数を購入できています。
仮に、今年の始めから一定額の積み立てを始めたと仮定すると、コロナショックが発生しなかった場合と比べて、約20%多く購入できたことになります。
次に、日本株式です。
日本株式も、2月25日からバーゲンセールが続いていたのですが、先週初めにバーゲン終了となったようです。先週末、ちょっと値引きしてくれましたが、再度大安売りとはならないと思います。
仮に、今年の始めから一定額の積み立てを始めたと仮定すると、コロナショックが発生しなかった場合と比べて、約10%多く購入できたことになります。
先週末、先進国株式や先進国REITに引きずられる形で、日本や新興国も含め全面的に大きく下げましたが、これは、5月末から早急に戻しすぎた基準価額がSARSの際の回復の傾きに戻ろうとしているだけと楽観的に考えています。
もちろん、基準価額がどう動くかは誰にもわからないので、日々の値動きに一喜一憂することなく(その割にはこんなブログを書いてますが...)、ゆるく気長につみたてを続けていきます。