一括とつみたての比較(2013年~2018年)
今回は、2013年から2018年まで6年間、毎年10000円ずつ計6万円投資した場合と、2013年に一括で6万円投資した場合で、評価額がどれくらい違うのか、計算してみます。
2013年から2018年までの、基準価額のイメージは下のようになります。
投資を開始した直後2014年にすべての指数が上昇しますが、先進国債券はその後下落、結果的に、先進国債券の最高値は2014年でした。日本債券は、上昇幅は小さいですが、安定しています。日本株式と先進国株式は、2017年に再度上昇しますが、2018年は急落しました。
まず、日本株式について、一括とつみたてを比較しました。左側の縦軸が評価額、右側の縦軸が投資金額と評価額の比率で損益を表しています。
2018年の評価額は、一括のほうが優位です。損益で見ると、つみたては最終的にほとんど利益が出ていません。2014年と2015年に基準価額が上昇したのですが、つみたての場合、2014年や2015年は購入口数が少ないためその恩恵を十分に受けることができず、2018年に基準価額が下落したときは、つみたても購入口数が多くなっているため、その影響をモロに受けたためと考えられます。
次に、日本債券です。
2018年の評価額は一括のほうが優位です。日本債券は非常に安定しており、上昇幅は小さいですが、順調に上昇し続けています。損益で見ると、一括のほうがつみたての3倍以上ありますが、一括でも7%程度なので、評価額で見ると大きな差ではありません。
次に、先進国株式です。
2018年の評価額は、一括が優位です。
損益で見ると、つみたては結果的にあまり利益が出ていません。基準価額が2014年に大きく上昇するのですが、その時点ではつみたての購入口数が小さいためその恩恵を十分に受けることができず、2017年に基準価額が上昇した分は2018年に戻ってしまったためだと考えられます。
最後に、先進国債券です。
2018年の評価額は一括が優位です。つみたては、2018年評価額が、つみたてた額6万円を下回っており、元本割れになっています!!
基準価額が2014年に上昇したためつみたてで購入できた口数が減り、その後はつみたて投資を始めた2013年の基準価額より少しだけ高い状態が続いたため、結果的に、2014年の購入口数が少なかった分が効いたためだと考えられます。
このように、つみたての場合は、購入口数が少ない状態で基準価額が上昇すると、基準価額が上昇した恩恵は充分に受けることができず、基準価額が上昇したため購入口数が少なかったことが後々まで影響することがわかります。