コロナショックとリーマンショックの比較
新型コロナウィルスによる株価暴落が止まりません。下げ止まるのはいつになるのか、先週に引き続き、過去の動きと比べてみます。
先週記事を書いた時点では、先進国株式、日本株式とも、直近の高値から15%程度の下落だったので、新型コロナウィルスと同様のウィルスだったSARSによる下落と、近年最大の暴落であるリーマンショックと比べました。
ところが、この一週間でさらに暴落が進み、SARSによる下落とは比べようがなくなってしまいました。SARSによる下落と、新型コロナウィルスによる下落の乖離は以下の通りです。
先進国株式についてみてみると、SARSによる下落は3か月ちょっとで20%下がったのですが、新型コロナウィルスは約3週間で33%下がっています。
日本株式は、SARSによる下落は3か月ちょっとで15%下がったのですが、新型コロナウィルスは約3週間で25%下がっています。
先進国株式も、日本株式も、SARSによる下落とは比べ物にならないことがわかります。
次に、リーマンショックの時の暴落と比べてみます。
まずは、先進国株式です。
急落が始まってからの動きが、ほぼ重なっていることがわかります。リーマンショックの時は、この後も、騰落を繰り返しながら値を下げていき、完全に上昇基調に転じるのは半年後でした。
新型コロナウィルスによる暴落も、リーマンショックによる暴落と同じような経過となるのだとしたら、上昇基調に転じるのは8月に入ってからということになります。
次に、日本株式についても比較してみます。
日本株式の場合も、急落が始まってからの動きが、そこそこ重なっていることがわかります。リーマンショックの時は、この後も、騰落を繰り返しながら値を下げていき、完全に上昇基調に転じるのは半年後でした。
新型コロナウィルスによる暴落も、リーマンショックによる暴落と同じような経過となるのだとしたら、上昇基調に転じるのは8月に入ってからということになります。
リーマンショックは金融システムが破綻したイメージですが、コロナショックはヒトとモノの動きが停滞しているイメージなので、この後も同様の動きになるかどうかはわかりません。ですが、最初に示したSARSによる下落の時も、上昇基調に転じたのは3か月後だったので、少なくとも、来週から一気に回復するということはなさそうです。
先週記事を書いた時点では、6月初旬に、暴落が始まる直前の額から2/3程度(▲33%)まで下げて底を打つと考えていたのですが、この一週間の動きからもう少し厳しくなったと思います。
現時点では、私は、6月初旬に、暴落が始まる直前の額から1/2程度(▲50%)まで下げて底を打つと考えているのですが...