コロナショックの状況 2020/4/19
今週も、コロナショックで基準価額がどう動いているか、確認します。
まずは、株式です。
先進国、日本、新興国とも、大きな騰落はありませんでした。
地域別に見てみます。先進国です。
株式は大きな騰落がなかったのですが、REITは結構下げました。
次に、日本です。
日本REITは、先進国REITと異なり、ほぼ現状維持でした。
最後に、新興国です。
新興国は、先進国や日本と異なり債券も下がっていたのですが、株式と似た傾向で推移しています。
次に、リーマンショックやSARSの際の動きを参考に、鳥の目で俯瞰して、今後の値動きを考えてみます。まずは、先進国株式です。
2月25日から1か月間、リーマンショックの際とほぼ同じようにⒶのラインで下げました。底値となった3月24日から先週末まで、Ⓑのラインで急激に戻しています。ですが、さすがに、この勢いで値を戻していくとも考えにくいと思います。SARSの際に底値となった①の値からは、SARSの際の戻りのペースである②のラインに沿うようになるのではないでしょうか。そう考えると、今週あたりからⒸのラインで回復していくことになります。
と言うことで、私は、今後も騰落を繰り返しながら値を戻していき、8月にはコロナショック発生前の水準に戻すと予想します。
とはいえ、現実の欧米の状況を考えると、ものすごく楽観的な予想です。サプライチェーンがボロボロになっている現実を考えると、もう一段下げる局面になる可能性も十分にあると思います。
次に、日本株式です。
2月25日から約3週間、リーマンショックの際とほぼ同じようにⒶのラインで下げました。底値となった3月16日から先週末まで、Ⓑのラインで急激に戻しています。ですが、さすがに、この勢いで値を戻していくとも考えにくいと思います。SARSの際に底値となった①の値からは、SARSの際の戻りのペースである②のラインに沿うようになるのではないでしょうか。そう考えると、今週あたりからⒸのラインで回復していくことになります。
と言うことで、私は、今後も騰落を繰り返しながら値を戻していき、7月中頃にはコロナショック発生前の水準に戻すと予想します。
とはいえ、現実の全国に緊急事態宣言が出されている状況を考えると、ものすごく楽観的な予想です。サプライチェーンがボロボロになっている現実を考えると、もう一段下げる局面になる可能性も十分にあると思います。
このように、私は、先進国株式は8月初旬に、日本株式は7月中頃に、コロナショック発生前の価額に戻すだろうと、ものすごく楽観的に考えています。ですが、現実の世の中の状況を考えると、基準価額がすんなり回復していくとはとても思えません。
基準価額がもう一段下がる局面になったとしても、つみたて投資を継続していく前提で購入口数を見れば、口数を多めに買えるバーゲンセールが再度勢いをつけて継続されることになります。
基準価額の下落を、コウモリの目で逆から、購入口数の推移としてみてみます。まずは、先進国株式です。
2月25日からバーゲンセールが開催され、先週も3割増しの口数を購入できています。
仮に、今年の始めから一定額の積み立てを始めたと仮定すると、コロナショックが発生しなかった場合と比べて、18%多く購入できたことになります。
次に、日本株式です。
日本株式も、2月25日からバーゲンセールが始まり、先週でも、コロナショック以前の15%増しの口数を購入できています。
仮に、今年の始めから一定額の積み立てを始めたと仮定すると、コロナショックが発生しなかった場合と比べて、9%多く購入できたことになります。
楽観的な予想が外れて、再度、基準価額が大きく下がる展開になるかもしれません。それは、口数をたくさん買えるバーゲンセールが、規模を拡大して延長されるということなので、ゆるく気長に投資を続けていこうと思います。