2020年投資信託(つみたて投資)の評価損益振返り
こんにちは。
一昨日から昨日にかけて、2020年の投資信託の基準価額の動きと、毎日一定額をつみたて投資していた場合の取得口数、を振り返りました。今日は、2020年に毎日一定額をつみたて投資していた場合の評価損益を振り返ります。
基準価額のグラフと、評価損益率のグラフを並べてみます。
まずは、新興国株式(ベンチマーク:MSCIエマージングマーケット)と先進国株式(ベンチマーク:MSCIコクサイ)、国内株式(ベンチマーク:TOPIX)です。
基準価額は、2月末に暴落して11月初めにようやく戻り、年末には+8%程度になっています。評価損益率は、2月末に暴落したのは同じですが5月末には±0%に戻り、年末の評価益は+15%程度になっています。
次に、先進国REIT(ベンチマーク:S&P先進国REIT)と国内REIT(ベンチマーク:東証REIT)を見てみます。
基準価額は、年末でも年初の85%程度までしか戻していないボロボロの惨状です。ところが、評価損益率は、6月頭には一旦±0%に戻り、その後停滞したものの、年末には+5%程度の評価益を上げています。
最後に、新興国債権(ベンチマーク:JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド)と先進国債券(ベンチマーク:FTSE世界国債)、国内債券(ベンチマーク:NOMURA-BPI総合)です。
基準価額を見ると、先進国債券はほとんどマイナスになることはなく上昇を続けているのですが、国内債券と新興国債権は年初の基準価額より年末の基準価額のほうが下がっています。ところが、評価損益率を見ると、年末の成績は新興国債権が先進国債券よりもよくなっています。
2020年末の値をまとめると、以下の通りです。
基準価額は、年初の値を100に正規化していますので、年末の基準価額が100より小さかったら基準価額が下がったことになります。表に示したように、2020年は、先進国REIT、国内REIT、新興国債券、国内債券、の4指数が年初の基準価額より下がって終わりました。
ところが、毎日一定額をつみたて投資していた場合の評価損益率は、国内債券のみがマイナスでした。先進国REIT、国内REIT、新興国債券、の3指数は、基準価額が下がったにもかかわらず、評価額が上がりました。これは、コロナショックで基準価額が大きく落ち込んだ時にも一定額でコツコツと買い続けたことで、多くの口数を取得できたためです。
新興国株式、先進国株式、国内株式、の3指数は、基準価額が8%~9%上昇したにもかかわらず、16%~18%の評価益を得ているのも、同様の理由です。
今後、2020年の株式指数やREIT指数の値動きが、つみたて投資の有効性を示す格好の材料として使われそうです。