所得税の天引き額 - 所得税額が確定するのはいつ?
こんにちは。
会社員が、給与や賞与から天引きされる項目について、その額がどのように決められているのかまとめています。前回は、所得と収入の違いについてまとめました。今回は、給与所得の所得税額が確定するのはいつか、についてまとめます。
所得税の課税方法は、所得の種類によって異なります。
所得税の課税方法は総合課税が原則で、他の所得金額と合計して税額を計算し、確定申告でその税金を納めます。一部の所得の課税方法は申告分離課税で、他の所得金額と合計せず分離して税額を計算し、確定申告でその税金を納めます。いずれにしても、翌年2月中頃から3月中頃の確定申告で、所得税額が確定します。
総合課税のイメージ
源泉分離課税の場合は、所得を得る時点で税額が天引き(源泉徴収)されるので、所得を得た時点で、税額が確定します。
給与所得の課税方法
給与所得は総合課税なので、原則として、確定申告が必要です。
ですが、会社は、給料や賞与を支払う際に国税庁が定めた所得税分を天引き(源泉徴収)しており、年末調整で各個人に合わせて過不足分を調整するので、以下の条件をすべて満たす場合は、確定申告を行う必要はありません。
会社員が確定申告不要となる条件
下記3つの条件をすべて満たすこと
・年収が2000万円以下
・給与所得、退職所得以外の所得が20万円以下
・ひとつの会社から給与を受けている
確定申告が不要の場合は、年末調整で所得税額が確定します。
確定申告不要の場合のイメージ
今回は、所得税額が確定するのはいつか、についてまとめました。次回は、給与や賞与支払い時に、会社が天引き(源泉徴収)している額の決め方についてまとめます。