エクセル財務関数の使い方 - 元金均等返済期末支払い
こんにちは。
前回、「元利均等返済」の「期首支払い」を例に、エクセル財務関数の使い方をまとめました。今回は、「元金均等返済」の「期末末払い」についてまとめます。
なお、「元金均等返済」の「期末支払い」向けのエクセル財務関数はありません。簡単に計算できるためだと思います。
返済条件
以下の条件で返済するものとします。この条件は、返済方法が「元金均等」か「元利均等」かが違うことを除いて、前々回の条件と全く同じです。
借入金:10万円
返済期間:5期
1期の利率:20%
返済方法:元金均等返済
支払方法:期末末済(その期分の利息が付いた後に返済を行う)
借入金の残額
「元金均等返済」の場合は、期末の借入金残額を毎期一定額で減らしていきます。今回の例は、10万円を5期で完済するので、期末の借入金残額を、 8万円 → 6万円 → 4万円 → 2万円 → 0円 と減らしていきます。
利息
「期末支払い」なので、返済前に利息が付きます。今回の例は利率20%なので、その期の返済前に、前の期の借入金の残額の20%分の利息が付きます。
返済額の内訳
その期に付いた利息を返済したうえで、元金を毎期一定額返済します。今回の例は、10万円を5期で完済するので、各期2万円返済します。
返済計画
したがって、今回の条件での返済計画は下の表になります。
「元金均等返済」なので、毎期の返済額のうち元金分の返済額が2万円と一定で、借入金の残額も毎期2万円ずつ減らしていきます。
今回の条件での返済計画を、グラフで示します。
期末支払いなので、まず利息が付いて、その後にその利息分と元金分を返済します。
返済額の元金分と利息分をグラフで示します。
元金均等返済なので、元金分の返済額は、毎期、同じ額になっています。返済期間の始めのうちは、元金分と利息分を合わせた総返済額が大きく、返済が進むにつれて総返済額が下がっていきます。
まとめ
今回は、「元金均等返済」の「期末支払い」についてまとめました。「元金均等返済」の「期末支払い」向けのエクセルに関数は用意されていませんが、考え方がわかりやすく、簡単に返済額を計算できます。
次回は、「元金均等返済」の「期首支払い」を例に、エクセル財務関数の使い方をまとめます。