ゆるく気長に投資生活

投資信託をコアに、ゆるく気長に資産形成を目指すブログ

株価低迷前につみたてを始めていた場合

 新型コロナウィルスの影響で世界同時株安の様相です。今回の値動きが、過去の暴落時と同じような動きになるかどうかはわかりませんが、温故知新で冷静に対処するために、過去の暴落前につみたてを始めていたらどうなっていたか、計算してみました。

 

 日本株式で見ると、1990年頃のバブル崩壊のあと、2001年頃のITバブル崩壊、2008年頃のリーマンショック、2010年の東北大震災、等、株価が下がる局面が頻発し、「失われた20年」と呼ばれています。

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 日本株式の基準価額の動きを見ると、バブル景気が始まる頃から積み立てを始めた場合が大変なことになっていそうなので、1985年から積み立てを始めた場合を計算します。

 

 投資信託の評価額は

  評価額 = 購入口数 × (1口当たりの)基準価額

です。通常、基準価額は10000口当たりの額で示されています。

ここで、「(1口当たりの)基準価額」は売却するときの基準価額なので、つみたてを続けている間は、購入口数の累計をどれだけ増やせるかが重要です。毎年12万円ずつ積立購入したとすると、毎年何口ずつ購入できるか計算してみました。

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 基準価額が下がると購入口数は多くなり、基準価額が上がると購入口数は少なくなります。

 

 上記口数を毎年足していけば、購入口数の累計になります。1985年から積み立てを始めた場合の購入口数累計を計算しました。

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 購入口数の累計にその年の(1口当たりの)基準価額を掛けることで、その年の評価額が計算できます。積立額累計と評価額の関係を計算しました。

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 1990年頃のバブル崩壊の時は、まだ購入口数累計が少ないため、それほど大きな損失にはなっていません。ですが、その後、なかなか株価が上昇しないので、2001年頃のITバブル崩壊や2008年頃のリーマンショックで大きな損失となっています。それでも、アベノミクスの成果で2019年に売却していたら利益が出ていたことがわかります。

 

 「老後資金2000万円」などでつみたてを始めたのなら、まだ、それほど大きな額は投じていないでしょうから、「株価が下がって購入できる口数が増えた!」と喜べばいいと思います。

 怖いのは、今回の暴落そのものではなく、その後「失われた20年」のように長期間にわたって株価が低迷することです。万一に備えて、日本株だけでなく、先進国株や債券などに分散投資するのも大事だと思います。

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