コロナショックを鳥の目で見る 2020/3/21
コロナショックの状況を鳥の目で俯瞰して見てみます。
先週も書きましたが、コロナショックの株式の急落の仕方は、リーマンショックの急落の仕方と似通っていました。この一週間でもその傾向が続いているのか、グラフにしてみます。
まずは、先進国株式です。急落が始まる直前の基準価額を 10000 に正規化しています。
コロナショックは、リーマンショックと似た動きになっているようです。わかりやすく色を付けます。
リーマンショックにおいて、一直線に急落する時期(緑色)はそろそろ終わり、大きな騰落を繰り返しながら下落していく時期(黄色)に移行した頃に指しかかっています。コロナショックがリーマンショックと同様な値動きになるとしたら、ゴールデンウィーク明けまでこの状態が続くことになります。
次に、日本株式です。急落が始まる直前の基準価額を 10000 に正規化しています。
日本株式も、似たような動きになっています。
日本株式も先進国株式と同様に、リーマンショックにおいて一直線に急落する時期(緑色)はそろそろ終わり、大きな騰落を繰り返しながら下落していく時期(黄色)に移行した頃に指しかかっています。コロナショックがリーマンショックと同様な値動きになるとしたら、ゴールデンウィーク明けまでこの状態が続くことになります。
そして、先進国株式や日本株式がリーマンショックと同様の値動きになるとしたら、底を打つのは8月上旬になります。
ただし、リーマンショックはカネの動き(金融システム)が破綻していたのですが、コロナショックはヒトとモノの動きが破綻しているだけで、カネの動き(金融システム)には(今のところは何とか)問題がありません。このままカネの動き(金融システム)に大きな問題が生じなければ、底を打つのはもう少し早くなると思います。
そこで、今回の新型コロナウィルスと同様のコロナウィルスSARSによる変動の値動きを見てみます。
まずは、先進国株式です。急落が始まる直前の基準価額を 10000 に正規化しています。
下落率は比ぶべくもありませんが、同じコロナウィルスなので、底を打つまでに期間は参考になるかもしれません。コロナショックがSARSと同様の期間で底を打つとしたら、5月下旬~6月初旬に底を打つことになります。
次に、日本株式です。急落が始まる直前の基準価額を 10000 に正規化しています。
日本株式も、下落率は比ぶべくもありません。コロナショックがSARSと同様の期間で底を打つとしたら、先進国株式と同様、5月下旬~6月初旬に底を打つことになります。
現時点の私の考えは、先週と変わりません。底を打つ時期は、SARSを参考に6月初旬。底を打つ時の額は、リーマンショックを参考に、暴落が始まる直前の額から1/2程度(▲50%)と考えています。