コロナショックの状況 2020/3/29
今週も、コロナショックで基準価額がどう動いているか、確認します。
まず、株式の基準価額です。
コロナウィルスは、未だ全世界で猛威を振るっていますが、株式の基準価額は急激に上がっています。
次に、地域別に見てみます。
まずは、先進国の基準価額です。
株式、REITに加えて、債券も上昇しました。
日本はどうでしょうか。
大きく落ち込んでいたREITも急速に上昇しています。
新興国も確認します。
新興国は、先進国や日本と異なり、債券も下落していたのですが、上昇傾向になりました。
総じて、全般的に回復し始めたように見えます。
この状況が今後も続くと考えていいのか、リーマンショックやSARSの際の基準価額の動きと比べてみます。
まずは、先進国株式です。
先週も書きましたが、リーマンショックを参考にすると、現在は、一直線に下落する期間(①)が終了し、大きな騰落を繰り返しながら下落する期間(②)に入ったところです。そのように考えると、先週の上昇は大きな騰落の上げの部分であり、この後大きく下落するかもしれません。6月中頃まで②の期間が続き、大きな騰落を何回か繰り返すことになります。
今後の動きの予想です。
これまでリーマンショックに似通った動きをしてきたことと、欧米の主要都市がロックダウンしている現状を考えると、Ⓐの動きは考えにくく、Ⓒの動きになるのではないでしょうか?
私は、先週までと同じく、5月末から6月初め頃に半値近くまで下げて底を打つのではないか、と考えています。
次に、日本株式です。
日本株式も、リーマンショックを参考にすると、現在は、一直線に下落する期間(①)が終了し、大きな騰落を繰り返しながら下落する期間(②)に入ったところです。そのように考えると、先週の上昇は大きな騰落の上げの部分であり、この後大きく下落するかもしれません。5月末頃まで②の期間が続き、大きな騰落を何回か繰り返すことになります。
今後の動きの予想です。
日本株式も、これまでリーマンショックに似通った動きをしてきたことと、東京や大阪で外出自粛が要請されていることから、素直にⒶの動きになるかどうかわかりません。今後数日間の感染状況によっては、下手をするとリーマンショックに似通った動きが続く(Ⓒ)かもしれません。
私は、先週までは、5月末から6月初め頃に半値近くまで下げて底を打つのではないか、と考えていました。ですが、今のところ、日本は諸外国と比べて例外的に感染を抑え込めているようですので、ゴールデンウィークのあたりで30%程度まで下げて底を打つ(Ⓒ)のではないか、と期待しています。