投資計画に便利な係数 – 年金現価係数
こんにちは。
前回は、ある期間にわたって、ある利率で運用しながら、毎年お金(資本)を取崩していく(回収)と、毎年の受取額はいくらになるか、をまとめました。今回は、ある期間、ある利率で運用しながら、毎年目標額を取崩していく(年金形式)には、いくらあればよいか(現価)、についてまとめます。
最初に、運用しながら、毎年お金を取崩していく(年金形式)イメージ図を示します。
年金現価係数を使えば、ある期間にわたって、ある利率で運用しながら、毎年目標額を取崩していく(年金形式)には、いくらあればよいか(現価)、を求めることができます。
年金現価係数は、以下の式で求めることができます。
投資計画を考える際は、年金現価係数の一覧表があると便利です。
使い方の例
今後20年間、年利4%で運用しながら、毎年120万円ずつ取崩していく(年金形式)には、いくら(現価)あればいいか?
年金現価係数表から、運用期間20年・年利4%の年金現価係数は 13.5903 なので、
120万円 × 13.5903 = 1631万円
今後20年間、年利4%で運用しながら、毎年120万円ずつ取崩していく(年金形式)には、1631万円必要(現価)です。
ある利率で運用しながら、毎年ある額を取崩していく「出口戦略」に関して、前回と今回で、ある期間にわたって取り崩していくための額を求める係数についてまとめました。次回は、ある利率で運用することで、保有資産をいつまでも減らさずに、毎年ある額を取り崩していくための取崩し額を求める係数についてまとめます。