空売りとは
こんにちは。
先週、米国株が乱高下しました。発端は、ヘッジファンドが空売りしている銘柄に、ロビンフッダーが買いを仕掛けて、ヘッジファンドが大きな損失を被ったためとのことです。今回は、空売りとは何か、ニュースの意味が分かる程度にまとめます。
一般的には、自分のお金で株を買ったり、買った株を売ったりします。これが現物取引です。
これに対して、、証券会社から借りた株式を売って、しかる後に、その株式を買戻して証券会社に返す取引や、証券会社から借りたお金で株式を買って、しかる後に、その株式を売って借りたお金を返す取引があります。これが、信用取引です。証券会社から借りた株式を売るのが売り建て、証券会社から借りたお金で株を買うのが買い建てです。
売り建て(空売り)や買い建ては何がうれしいのか、昨年のコロナショックにおける株価の動きを例にして見てみます。
売り建て(空売り)
売り建ての具体的な例です。下のグラフに示すように、4つのstepで成り立ちます。
step1
最初に、証券会社から1000株借ります。
step2
2月17日に、借りた1000株を売ります。2月17日の株価は1035円なので、103万5千円を得ます。
step3
3月16日に、得た103万5千円で、売った株を買い戻します。3月16日の株価は783円なので、1321株買えます。
step4
証券会社に、借りていた1000株を返します。1321株から1000株返しても、321株残ります。3月16日の株価は783円なので、25万円の利益を得ることができました。
買い建て
買い建ての具体的な例です。下のグラフに示すように、4つのステップで成り立ちます。
step1
最初に、証券会社から100万円借ります。
step2
5月11日に、借りた100万円で株を買います。5月11日の株価は856円なので、1168株買うことができます。
step3
6月8日に買った1168株を売ります。6月8日の株価は968円なので、113万円を得ることができます。
step4
証券会社に、借りていた100万円を返します。113万円得ていたので、13万円の利益を得ることができました。
信用取引は借りた株やお金を使って取引を行うので、自己資金が少なくても大きな取引ができます。