投資信託で使われている債券の指数
こんにちは。
これまで、ニュースで報じられる代表的な株価指数と、投資信託で使われている株式の指数、投資信託で使われているリートの指数、についてまとめました。今回は、投資信託で使われている債券の指数についてまとめます。
まずは、債券とは何か、をまとめます。
債券とは
債券とは、国や地方公共団体、企業などが、投資家からお金を借り入れたときの証書(ペーパーレス化されてます)です。債券を発行した国や企業は、債券を購入した投資家に、償還日まで定期的に利子(クーポンと呼びます)を払います。そして、償還日に元本を全額返済します。
債券と株式の違い
債券を購入するということは、企業にお金を貸すといううことですが、株式を購入するということは、企業の所有者になるということです。
債券の売買
債券は、償還日前でも、証券市場などで売買することができるのですが、市場で取引される債券の価格はいくつかの要因で変動します。
債券価格の変動要因
株式市場の状況
株式価格の上昇局面では、債券を売って株式を購入する投資家が増えるので、債券価格は下落する傾向があります。
格付け
格付け会社(ムーディーズ、スタンダード・アンド・プアーズ、など)による格付けが上がると、債券価格は上昇する傾向があります。
償還日までの残り期間
償還日までの残り期間が短いほど、償還日に返済される価格に近付く傾向があります。
金利の動向
金利が上がると、発行済みの債券の金利が相対的に低いことになるため、債券価格は下落する傾向があります。
以下で、投資信託で使われる債券の指標をまとめます。
NOMURA-BPI総合
日本の債券市場の動向を表す代表的な指数です。野村證券が、時価総額加重平均で算出しています。
国債が82%以上を占めています。地方債と特殊債で12%、社債が5%程度です。
NOMURA-BPI総合をインデックスとする代表的なファンドは、ニッセイ国内債券、eMAXIS Slim国内債券、たわらノーロード国内債券、等です。
FTSE世界国債(除く日本)
日本を除く先進国の国債の総合収益率を各市場の時価総額加重平均で算出した指数です。
国別の比率は、アメリカ43%、フランス11%、イタリア10%、ドイツ8%、です。
FTSE世界国債をインデックスとする代表的なファンドは、eMAXIS Slim先進国債権、ニッセイ外国債券、たわらノーロード先進国債券、等です。
JPモルガンGBI-EM
JPモルガンGBI-EMは、JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイドの略です。新興国の債券市場の動向を表す指数で、JPモルガンセキュリティーズ社が、新興国の現地通貨建てで発行されている債券の時価総額を加重平均して指数化しています。
国別の比率は、メキシコ10%程度、インドネシア10%程度、ブラジル10%程度、タイ10%程度、です。
JPモルガンGBI-EMをインデックスとする代表的なファンドは、iFree新興国債権です。
まとめ
これまでまとめてきた指数を一覧表にします。