投資信託で使われている全世界株式の指数
こんにちは。
これまで、ニュースで報じられる代表的な株価指数と、投資信託で使われている株式の指数、投資信託で使われているリートの指数、投資信託で使われている債券の指数、についてまとめました。今回は、投資信託で使われている全世界株式の指数についてまとめます。
全世界株式とは
以前、ニュースで報じられる代表的な株価指数で、日本の株式市場の指数として日経平均とTOPIXを取り上げました。また、投資信託で使われている株式の指数で、先進国の株式市場の指数としてMSCIコクサイ、新興国の株式市場の指数としてMSCIエマージングとFTSEエマージング、を取り上げました。
今回取り上げるのは、日本、先進国、新興国すべての株式市場を網羅した全世界の株式市場の指数です。ゆるく気長に投資を続ける際は、『卵を一つのかごに盛るな』にしたがった分散投資が重要だと思います。全世界の株式市場の指数に連動する投資信託を購入すれば、手間を掛けずに全世界の株式に分散投資できます。
以下で、投資信託で使われる全世界株式の指標をまとめます。
FTSEグローバル・オールキャップ
時価総額が高い大型株から時価総額が低い小型株までを網羅した、全世界の株式市場の動向を示す指数です。アメリカ、ヨーロッパ、日本などの先進国に加えて、中国、インドなどの新興国の株式も含む8000以上の銘柄の時価総額加重平均で算定します。
構成を国別で見ると、アメリカが50%を超えており、以下、日本、イギリス、中国などが続きます。
FTSEグローバル・オールキャップをインデックスとする代表的なファンドは、SBI全世界株式、楽天全世界株式、等です。
MSCIオールカントリー
時価総額が高い大型株から時価総額が中型株までを網羅した、全世界の株式市場の動向を示す指数です。アメリカ、ヨーロッパ、日本などの先進国に加えて、中国、台湾などの新興国の株式も含む2500程度の銘柄の時価総額加重平均で算定します。FTSEグローバル・オールキャップは時価総額が低い小型株も含めて算定するのですが、MSCIオールカントリーは小型株は含みません。
構成は、先進国が87.6%、新興国が12.4%で、国別で見ると、アメリカが58.3%で、以下、日本が6.9%、中国が5.2%、と続きます。
MSCIオールカントリーをインデックスとする代表的なファンドは、eMAXIS Slim全世界株式です。
MSCIオールカントリー(除く日本)
MSCIオールカントリーから、日本を除いた指数です。日本株は個別に管理したいと考えるなら、便利な指数です。
構成は、先進国が86.7%、新興国が13.3%で、国別で見ると、アメリカが62.6%で、以下、中国が5.6%、イギリスが3.8%、と続きます。
MSCIオールカントリー(除く日本)をインデックスとする代表的なファンドは、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)、野村つみたて外国株投信、等です。
まとめ
これまでまとめてきた指数を一覧表にします。