ゆるく気長に投資生活

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債券と債券投資信託

 こんにちは。

 前回、個人向け国債と預金についてまとめました。今回は、個人向け国債などの債券と、債券投資信託についてまとめます。

 

債券のメリット

 債券は、債券の発行元(国や市、企業など)が破綻しない限り、満期(償還日)になれば元本が返済されますし、それまでの間、半年に1回など定期的に利子を受け取ることができます。ただし、債券の発行元(国や市、企業など)が破綻すると元本は保証されません。

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債券の金利

 債券の金利は、債券の発行元(国や市、企業など)の破綻リスクが大きいほど高くなります

 経営が安定している大企業の社債は満期(償還日)がくれば確実に返済されると考えられるので、金利が低くても売れます。しかし、起業したばかりの小企業は満期日(償還日)が来る前に破産してしまうれかもしれないため、高い金利をつけないと売れません。

 国内債券の投資信託の基準価額は、昨年からわずかづつですが下落が続いています。一方で、先進国債券や新興国債権の基準価額は、上昇基調です。コロナや米中対立などの世界的な危機に対して、市場は日本のリスクが小さいと考えている証でしょうか?

 

債券投資信託

 債券投資信託とは、社債国債といったいろいろな種類の多くの債券に投資する投資信託のことです。  

 いろいろな種類の多くの債券に投資しているため、個別の債券のメリットである満期(償還日)は、債券投資信託にはありません。いろいろな種類の多くの債券に投資しているため、個別の債券のメリットである元本保証もありません。

  ただし、多くの債券の発行元のいくつかが破綻しても、債券投資信託全体への影響は少なくて済みます。つまり、債券に対する債券投資信託のメリットは、分散投資でリスク分散できることです。相対的に破綻リスクが高い高金利の債券をリスク分散しながら組入れれば、その分、債券投資信託全体のパフォーマンスを向上できます。

 また、例えば、個人向け国債の最低購入価格は1万円ですが、債券投資信託をネット証券で購入するなら、最低購入価格は100円で、つみたて投資の設定もできます。

 

債券と債券投資信託の比較

 債券と債券投資信託の違いを表にまとめます。

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債券(債券投資信託)と長期金利

 債券、債券投資信託共通の留意点として、金利上昇局面では、保有している債券(債券投資信託)の価格は下落しがちになります。

 例えば、利率2%の債券を額面10万円分保有していたとします。

 その後、世の中の金利長期金利)が上昇して新規発行される債権の利率が3%になったとします。そうなると、保有している利率2%の債券を額面通り10万円で売ろうとしても誰も買いません。新規発行される利率3%の債券を買った方が得だからです。

 金利が上昇した中で、保有の債券を売るには、額面10万円ですが、例えば、9万円に値下げするしかありません。

 このように、金利が上昇すると、(金利が低い時に発行された)発行済み債券の価値が低下することになります。これは、債券であろうが、債券投資信託であろうが同様です。

 

 こう考えると、超低金利の日本の債券や債券投資信託を買うのは、あまりいい手ではないのかもしれません。

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