債券つみたて投資 コロナ前2020年1月から
こんにちは。
前回は、コロナショック前2020年1月1日から一定額のつみたて投資を行っていた場合どうなっているかを、REITを例に計算してみました。今回は、債券を例に計算してみます。
各資産の指数は、以下の指数に連動するファンドの基準価額です。
先進国株式:MSCIコクサイ
日本債券:NOMUA-BPI総合
REITの基準価額の動き
まずは、コロナショックの直前2020年2月21日の基準価額を100として、債券の基準価額の動きを見てみます。
先進国債券と日本債券は、コロナショックの影響をほとんど受けていません。先進国債券は右肩上がりの傾向が続いており、逆に、日本債券はわずかずつですが右肩下がりの傾向が続いています。一方、新興国債券は、コロナショック発生直後に2割程度下落した後、右肩上がりの傾向が続いています。ただし、まだ、コロナショック前の額には戻っていません。
毎日一定額をつみたて投資していたとすると、基準価額が高いほど購入口数は少なくなるので、一日の購入口数は以下のようになります。
新興国債権の基準価額がコロナショックで2割程度下落したので、1日あたりの購入口数はコロナショックで2割程度増えています。その後、基準価額は右肩上がりになっているので、1日あたりの購入口数は右肩下がりになっています。日本債券の基準価額は、緩やかに右肩下がりを続けているので、1日あたりの購入口数は緩やかに右肩上がりになっています。先進国債券の基準価額は右肩上がりを続けているので、1日あたりの購入口数は右肩下がりになっています。
購入口数の累積は、下になります。
新興国債権の1日あたりの購入口数が明らかに多いため、累積口数でも明らかに多くなっています。先進国債券と日本債券の1日あたりの購入口数は、前半は先進国債券のほうがわずかに多く、後半は日本債券のほうがわずかに多いので、3月末時点の累積口数はほぼ同じです。
損益率は、下のグラフになります。
新興国債権の基準価額が一番下がっており、いまだにコロナショック前の額に戻っていないにもかかわらず、損益率では一番の好成績になっています。これは、コロナショックで基準価額が大きく下落した際に先進国債券や日本債券よりも多くの口数を購入できたうえで、年末から基準価額が戻ってきたためです。つみたて投資の良い点が如実に表れていると思います。
今回は、コロナショック前2020年1月1日から一定額のつみたて投資を行っていた場合どうなっているかを、債券を例に計算してみました。