一括とつみたての比較(2004年~2018年)
今回は、2004年から2018年まで15年間、毎年10000円ずつ計15万円投資した場合と、2004年に一括で15万円投資した場合で、評価額がどれくらい違うのか、計算してみます。
2004年から2018年までの、基準価額のイメージは下のようになります。
投資を始めた2004年から順調に基準価額が上昇したのですが、日本株式は2007年に、先進国株式は2008年に急落します。日本株式が2006年の額に戻るのに約9年かかりました。先進国株式が2007年の額に戻るのに約6年かかりました。
日本株式について、一括とつみたてを比較しました。左側の縦軸が評価額、右側の縦軸が投資金額と評価額の比率で損益を表しています。
2018年の評価額は一括のほうが優位です。損益で見ると、基準価額が上昇している間は一括のほうが優位で、基準価額が暴落した2007年以降も2010年までは一括が優位となっています。ですが、一括投資した2004年の基準価額を下回る期間が長くなるにつれて差がなくなっていき2011年に逆転しました。再逆転するのは2015年です。
次に日本債券です。
2018年の評価額は一括のほうが優位です。日本債券の基準価額は順調に上昇しているため、損益で見ても、常に、一括のほうが優位となっています。
次に、先進国株式です。
2018年の評価額は一括のほうが優位です。損益で見ても、基準価額が下がっている2008年から2011年に肉薄していますが、常に一括のほうが優位となっています。
最後に先進国債券です。
先進国債券は、先進国株式と同様の動きになりました。
2004年から投資を開始した場合の、日本株式や先進国株式、先進国債券の評価額の動きを見ると、一括の場合は、基準価額が暴落した2008年頃から大きく落ち込んでいるのですがつみたてはそれほど落ち込んでいないように見えます。ですが、損益で見るとつみたてのほうが落ち込んでいる年もあるので、一概に、つみたてのほうが安心というわけではないことがわかります。