一括とつみたての比較(2007年~2018年)
今回は、2007年から2018年まで12年間、毎年10000円ずつ計12万円投資した場合と、2007年に一括で12万円投資した場合で、評価額がどれくらい違うのか、計算してみます。
2007年から2018年までの、基準価額のイメージは下のようになります。
投資を開始した直後に。日本株式、先進国株式、先進国債券がそろって暴落し、2007年の水準に戻すのに6年程度かかっています。日本債券は上昇幅は小さいですが、非常に安定しています。
まず、日本株式について、一括とつみたてを比較しました。左側の縦軸が評価額、右側の縦軸が投資金額と評価額の比率で損益を表しています。
2018年の評価額はつみたてのほうが優位です!!損益で見ても、一貫して積み立てが優位で、損益がプラスに転じた2013年には一気に50%まで上昇しています。基準価額が下がっているときに多くの口数を購入できた効果と考えられます。
次に、日本債券です。
2018年の評価額は一括のほうが優位です。日本債券は非常に安定しており、上昇幅は小さいですが、順調に上昇し続けています。まさに、『動かざること山の如し』の趣です。
次に、先進国株式です。
2018年の評価額は、日本株式と同様、つみたてが優位です!!
損益で見ても、一貫して積み立てが優位となっています。さらに、基準価額が投資を開始した2007年の額に戻る前の2012年時点で、つみたての損益がプラスに転じています。
最後に、先進国債券です。
2018年の評価額はほんのわずかですがつみたてが優位です。損益を見ると、基準価額が落ち込んでいた前半はつみたてが優位でしたが、基準価額が上昇すると急激にその差が知事待っていき、最後はほぼトントンになっています。
このように、リーマンショック直前の2007年に投資を開始した場合は、日本株式、先進国株式、先進国債券が、2018年時点でつみたてのほうが優位になりました。